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2021.12.17
強迫症について
【強迫症について】
強迫症は、繰り返す思考(強迫観念)や行動(強迫行為)が、日常生活に支障をきたす疾患です。
強迫観念とは、例えば運転中に人をひいてしまったのでは、人を傷つけてしまうのではなどの考えが繰り返し心に浮かぶ症状です。
強迫行為とは、例えば不潔恐怖から何度も手を洗ってしまう、出かける際に鍵やガスを何度も確認してしまうなどの症状です。
不安や不快感があると強迫行為をして不安軽減を図り、それが少し不安になるたびに強迫行為をしないと気が済まなくなることで、日常生活に支障が出てくるようになります。
多くの当事者はこの不合理性や過剰性を認識しているが、やめられず苦痛を伴います。
発達障害を基盤に持つ方も少なくないです。
また、うつ病との併存も知られています。
精神療法として曝露反応妨害法、薬物療法としてSSRI(抗うつ薬)、抗不安薬などが挙げられます。
不安や不快感を全くなくすというのは現実的ではなく、不安や不快感の軽減を図り日常生活と折り合いをつけるのが治療の目標です。
不安や不快感の強度が10としたら、5くらいに軽減して、日常生活を困らなくするというのが現実的な目標と思われます。
例えば確認行為を2回までとルールを決めてしまうことなどが良いと思われます。
また家族などの身近な人を巻き込んでしまうのもこの疾患の特徴です。
当事者としては家族を巻き込まないことを心掛けましょう。
家族も、当事者の強迫行為を代行したり、患者の気が済むまで確認に付き合ったりすることより、当事者の希望通りに家族が行動しない方が治療的なかかわりとなります。
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