2021.10.29

不眠症について

【不眠症について】

 

当院に来院される患者さんに多い困りごとが不眠症です。

 

不眠症とは

・夜間の睡眠困難があり

・それにより日中の問題が起きている

このような場合に診断されます。

 

不眠を主訴に来院される患者さんへ、当院で行っている生活指導を紹介します。

 

1.睡眠時間は人それぞれ~、日中の眠気で困らなければ十分

睡眠の長い人、短い人、季節での変化、8時間にこだわらない

年をとると必要な睡眠時間は短くなる

 

2.刺激物を避け、眠り前には自分なりのリラックス方法を~

就床前4時間のカフェイン摂取、就床前1時間の喫煙は避ける

軽い読書・音楽・ぬるめの入浴・香り・ストレッチ

 

3.眠たくなってから床に就く、就床時刻にこだわりすぎない

眠ろうとする意気込みが頭を冴えさせ、寝つきを悪くする

 

4.同じ時刻に毎日起床

早寝早起きではなく、早起きが早寝に通じる

日曜日に遅くまで床で過ごすと、月曜日の朝がつらくなる

 

5.光の利用でよい睡眠

目が覚めたら日光を取り入れ、体内時計をスイッチオン

夜は明るすぎない照明を

 

6.規則正しい三度の食事、規則的な運動習慣

朝食は心と体の目覚めに重要、夜食はごく軽く

運動習慣は熟睡を促進

 

7.昼寝をするなら15時前の2030

長い昼寝はかえってぼんやりのもと

夕方以降の昼寝は夜の睡眠に悪影響

 

8.眠りが浅いときは、むしろ積極的に遅寝・早起きに

寝床で長く過ごしすぎると熟睡感が減る

 

9.睡眠中の激しいイビキ・呼吸停止や足のピクつき・むずむず感は要注意

背景に睡眠の病気、専門治療が必要

 

10.十分眠っても日中眠気が強い時は、専門医に

長時間眠っても日中の眠気で仕事・学業に支障がある場合は、専門医に相談

車の運転に注意

 

11.睡眠薬代わりの寝酒は不眠のもと

  睡眠薬代わりの寝酒は、深い睡眠を減らし、夜中に目覚める原因となる

 

12.睡眠薬は医師の指示で正しく使えば安全

  一定時刻に服用し就床、アルコールとの併用をしない

 

生活指導でなかなか改善しない場合は、精神疾患や内科疾患を併存している可能性もあります。

改善が芳しくない場合は医療機関へご相談ください。

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