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2021.12.17
パニック症について
【パニック症について】
パニック症に特徴的なパニック発作とは、不安症状から動悸、過呼吸、呼吸困難、死の恐怖、発汗、めまいなどが出現する発作です。
パニック発作は交感神経系の亢進による症状で、「この状態を自分ではコントロールできない」(制御不能感)を感じます。
症状のピークは数分以内と早く、通常20~30分以内に収まります。
パニック症はうつ病に併発することもあり、その場合はまずうつ病の治療を行う方針となります。
パニック症は予期不安を伴うケースが多くあります。
予期不安とは、以前パニック発作が起こった状況で再び発作が起きるのではという不安です。
パニック症の病気の本質は、パニック発作が起きることではありません。
パニック発作が起こったときは「死ぬかもしれない」と感じるのですが、パニック発作自体で死ぬことはないからです。
パニック症の病気の本質は、予期不安から日常生活が制限されることです。
治療の力も借りつつ、予期不安に生活を制限されることなく、今まで通りの生活を送ることが治療の目的となります。
精神療法では、呼吸法やリラクセーション、認知行動療法、エクスポージャーなどが用いられます。
薬物療法では、SSRI(抗うつ薬)や抗不安薬が用いられます。
呼吸法について、すぐにできるものを紹介します。
パニック発作が起こったときは、まずは身の安全を確保し、ゆっくりと深呼吸をして落ち着きましょう。
呼吸は吸う方に集中すると過呼吸がひどくなるため、吐く方に集中しましょう。
ゆっくりと8秒くらいかけて呼吸を吐き、自然に吸うというのを3回ほど繰り返します。
パニック症は、慢性化と再発が多い疾患ですので、医療機関への相談をお勧めいたします。
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